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独身で子のいない高齢者のケース

鈴木と申します。
私は独身で、子もいませんので、遺言書を作る必要はないですよね。

いえいえ!
実はそのような場合、遺言書を作った方がいいんですよ。遺言書がないと、ご親族に負担をかけることになってしまうんです。

えっ?どういうことですか?

高齢者が亡くなった場合、その父母や祖父母はもう亡くなっていることが多いですよね。
そして、子がいない場合には、法定相続人は兄弟姉妹ということになります。
鈴木さん、ご兄弟は何人いらっしゃいますか?…

私含めて5人です。私は末っ子でして。

そうすると、もし、鈴木さんにご不幸があった場合、相続人は他の4人ということになりますね。
大変失礼ですが、みなさんご存命ですか。

兄と姉がすでに亡くなっています。

ということは、お兄さんとお姉さんにお子さんがいらっしゃれば、代襲相続が起こり、そのお子さんも相続人ということになりますね。

そうか、兄弟姉妹がたくさんいて、代襲相続が起きると相続人が増えてしまうということか。
今後時間が経てば、上の兄弟たちに代襲相続が起きる可能性が高くなっていくということですね。

相続人の人数が増えると、連絡をとったり、全員で協議することがとても難しくなります。
中には、行方不明の方や海外居住の方、認知症になってしまった方も含まれたりして、遺産を分けるのに大変な手間と時間がかかることになるのです。
しかも、それを兄弟姉妹や甥姪の方がやらなければならなくなるんです。

しかも、私は一人暮らしで、親戚たちとは正月くらいしか会わないからなぁ。 

ご親戚の方々は、鈴木さんの持っている財産の内容も知らないでしょうから、もし相続ということになったときには、どんな財産があるのかから調査をしなければならなくなりますよね

なるほど、迷惑をかけないよう、遺言書は残しておくべきですな。